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2026-03-05

2026.5.16「春季研究集会」開催のご案内

1.春季研究集会のご案内

 年間統一テーマを「隘路に立つ人権保障と統治の架橋~日本国憲法 80 年を前にして」とし、下記の通り春季研究集会を開催します。


(1) 開催日時 2026年5月16日(土)9:30〜17:00

  • 終了後、研究集会と同じ会場で研究奨励賞の表彰式と合評会を開催する予定です。

(2) 会場  東洋大学白山キャンパス
  〔開催校幹事〕 大野悠介会員(東洋大学)
  (交通アクセス)https://www.toyo.ac.jp/about/introducing/access/


(3) 企画趣旨
 統治機構に関する基本的概念・基本原理について、ポピュリズム、移民・難民、「排外主義」、プラットホーム権力、安全保障、地球環境等、現代社会における課題という視点から、人権保障という観点を意識的に注入して検討し直すことがテーマである。
 憲法学においては、人権保障を担保する統治機構の基本原理が権力分立・国民主権という想定であるが、それがどのように人権保障を担保するものであるのか、必ずしも理論的究明が十分であるとはいえない(人権と統治機構の架橋の不足/既存の統治機構の下で不可視化される人権)。人権が自由権中心にとどまるのであれば、各機関の抑制均衡によって人権が守られる想定は成り立つが、社会権・新しい人権が加わった現在、抑制均衡だけでは人権は保障されない。むしろ権力分立は統治機関が必要最小限の仕事しかしないことを正当化してしまうことに注意を払う必要がある。さらに、人権の社会実装の困難さを考慮に入れると、統治機構の在り方についても再考が必要である。しかも、2024 年の旧優生保護法に関する最高裁違憲判決は、日本の統治機構が、旧優生保護法を改正するのに約半世紀、同法の下で被害を被った人々に賠償を認めるのに約 80 年を必要とするものであったことを明らかにした。これは憲法学における理論的・実践的取組みにおいて問題があったことを含意しないだろうか(憲法学の再検討)。他方、民主主義は、デジタル社会の進展、不平等の悪化、国際秩序の不安定化の下で、世界的にその後退が問題となっている(backsliding ofdemocracy)。こうした状況を踏まえて、本来、人権を保障する仕組みであるはずの統治機構について、実証的検討および理論的検討を行い、人権と統治機構の積極的架橋を図りたい。

(4) 春季テーマ 「隘路に立つ人権保障の諸相」

(5)報告者と報告タイトル

  • 久保田茉莉会員(日本体育大学)「不可視化/周縁化された女性の問題(仮)」
  • 伊藤建氏(弁護士、広島大学客員准教授)「裁判規範としての憲法 25 条」
  • 近藤敦会員(名城大学)「法の支配の不足と外国人の人権:適正手続と比例原則の不足を中心に」
  • 市野川容孝氏(東京大学)「優生保護法と憲法」

※総括コメント 小山剛会員(慶應義塾大学)

(6)司会 志田陽子会員(武蔵野美術大学)、徳永貴志会員(和光大学)

(7)企画実行委員会
志田陽子(武蔵野美術大学)、池田晴奈(近畿大学)、江原勝行(早稲田大学)、徳永貴志(和光大学)

(8)研究奨励賞・表彰式及び合評会

  • 受賞者:極山 大樹会員(一橋大学)
  • 受賞論文:「社会・職業利益代表から構成される国家機関についての一考察──正統性と代表性をめぐる困難に着目して」一橋法学 23 巻 1 号(2024 年)387-450頁
  • 日時: 2026 年 5 月 16 日学会シンポ後、同じく東洋大学で 17:00 からを予定
  • 講評:山元一会員(慶應義塾大学)
  • 司会:前選考委員長・本秀紀会員(名古屋経済大学)

(9)学会会場における託児サービスの実施
東洋大学白山キャンパスで行われる 2026 年春季集会では託児所を設置し、託児補助を行います。

  • 保育事業者:ピジョンハーツ株式会社 www.pigeonhearts.co.jp/
  • 保育可能時間:5月16日(土) 9:00~18:00(予定)
  • 申込方法:託児サービス利用希望の旨と、保育希望の時間帯及びお子様の人数・年齢を、下記の申込期限までにメールで事務局にお知らせください。
  • 申込期限:2026年4月11 日(土)
  • 申込先:info@zenkokuken.org(全国憲法研究会事務局)
  • 利用料金:5,000円(全国憲からの補助を含みます)。

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