
江島 晶子
(明治大学教授)(2025年10月代表就任)
全国憲法研究会ウェブサイトにようこそ
このウェブサイトは、全国憲法研究会の会員相互の情報交換および憲法に関心をお持ちの方に憲法に関する情報を届けるために設置されています。
全国憲法研究会とは(概要)
1965年に創設された全国憲法研究会は、「憲法を研究する専門家の集団」としては、現代日本における最大規模の学会です。現在、400余名の研究者・実務家で構成されています。年2回、春季研究集会および秋季研究総会を開催し、憲法・憲法学のあらゆる課題について真摯な学術的議論を重ね、学術研究の促進に切磋琢磨してきました。その成果は、年1回、『憲法問題』(日本評論社)の発行を通じて発表しています。また、憲法学の研究の促進及び発展、並びに本会の次代を担う将来性豊かな会員の優れた研究業績を表彰し、その研究を奨励するため「全国憲法研究会研究奨励賞」を設けています。社会的貢献として特筆したいのは、市民とともに憲法問題を考えるために、憲法記念日の5月3日に「憲法記念講演会」を、1979年以来、毎年開催してきたことです(唯一の例外がコロナ禍による2020年の開催中止です)。また、時宜を得て、数々の公開シンポジウムを開催してきました。
過去から現在
日本国憲法は、来年2026年には公布80周年を、その翌年には施行80周年と、一つの節目を迎えようとしています(さらに2028年は世界人権宣言80周年を迎えます)。この間、日本国憲法が基本原理として掲げる「平和・民主・人権」(学会規約3条)は、常に様々挑戦にさらされてきました。本学会は、それに対して学術的議論、学術的研究によって正面から対峙してきましたが、挑戦はさらに大規模かつ複雑なものになっています。地球環境のさらなる悪化、世界各地での戦争・紛争の勃発と継続、AIを筆頭とする新しい科学技術の進展など枚挙にいとまがありません。他方、旧優生保護法のように、重大な人権侵害として、また、統治機構の欠陥として、本来憲法学により早期に察知すべきだった問題を長らく不可視化してきたことなど、自戒を迫られる問題群もあります。
現在から未来へ
この厳しい時代にどのように対峙するのか。そもそも、全国憲法研究会の「全国」には、各地に散在する憲法研究者たちの思いを「全国的に一本に結集して、学者のまとまった集団的発言とする」という意図がありました(前代表挨拶より)。それから60年、国際化・グローバル化の進展する現代社会においては、日本全国の憲法研究者だけでなく世界の研究者と水平的な対話を行うことが可能ですし、そうした対話が今まで以上に求められています。本学会としても、新たな「還」の始まりとして、本学会が真摯な学術的議論、学術的研究を生み出す創造的なスペースとなるように心を配っていきたいと思います。そのためには、一人ひとりの声に真摯に耳を傾けること、多様性を確保すること、物理的・心理的垣根を取り払って国際的議論を奨励することなどいろいろ考えられると思いますが、会員の皆様からのアイディアをお待ちしています。
最後にこの学会の活動に関心を持たれましたら、ぜひとも入会を検討いただければ幸いです。
(2025年10月吉日)



