研究集会

毎年、春と秋(5月、10月)の年2回、年間テーマを立てた研究集会を開催しております。

➢ 2017年度

年間テーマ:「日本国憲法70年――concept/conceptions」

【企画趣旨】
 2017年で、日本国憲法は施行70年目を迎える。日本国憲法はこれまで、一度も改正されることなく、日本の社会に定着してきたが、その歴史は決して平坦なものではなかった。
政権党は常に憲法の正統性に疑義を突きつけ、憲法の改正を掲げてきた。また、憲法の運用をめぐっても、平和主義をはじめ、憲法の意義や解釈をめぐり、激しい論争が交わされてきた。現在、施行70年を迎えるにあたり、憲法の根本に関わるような改憲案が出され、また憲法改正に好意的とされる政党が、改正の発議に必要な両院の3分の2の議席を占めるに至っている。あらためて日本国憲法の70年を振り返り、日本国憲法が戦後日本社会の中でどのような役割を果たしてきたのか、日本国憲法はどのように現実をコントロールし、あるいは、現実によって影響を受けたか、日本国憲法はどのような政治的なチャレンジを受けそれにどう対応したか、日本国憲法はどのように「定着」したかなど、改憲論をも意識しつつ、日本国憲法の現代的課題とその意義をトータルに検証することが、憲法学に求められている。
 そこで、「日本国憲法70年- concept/conceptions -」をテーマとして、日本国憲法の基礎と関わる概念、そしてそれらをめぐる様々な方向の諸構想を手がかりに、改憲論が提起する争点をも意識しつつ、春は総論・統治機構に焦点を合わせ、またまた秋は人権を中心にすえ、日本国憲法の現代的課題について考えてゆく。具体的には、春は、平和主義、立憲主義(司法・違憲立法審査を含む)、国民主権と天皇制、憲法と統治システム、秋は、人権総論、家族・公私区分、精神的自由と中立性、経済的社会的権利という柱立てで、それぞれ検討を行う。

なお春季研究集会は、神戸大学大学院法学研究科との共催の形で行われます。

春季研究集会
テーマ:「日本国憲法70年――concept/conceptions:総論・統治機構」

日時:2017年5月13日(土)9:30~17:00
会場:神戸大学六甲台地区六甲台第1キャンパス 出光佐三記念六甲台講堂
   (〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1)
  ・会場へのアクセス
   http://www.kobe-u.ac.jp/info/outline/facilities/rokkodaihall/map.html
   ・阪急「六甲」駅から約15~20分
   ・阪神「御影」駅、JR「六甲道」駅、阪急「六甲」駅から
    神戸市バス36系統鶴甲団地行、鶴甲2丁目止まり行き乗車「神大正門前」下車

報告者・報告タイトル(敬称略)
・君島東彦(立命館大学)
 「六面体としての憲法9条―憲法平和主義と世界秩序の70年」
・江島晶子(明治大学)
 「立憲主義と国際社会-「立憲」におけるインターアクション
 (とconcept/conceptionsの生成)」
・原田一明(立教大学・ゲスト・スピーカー) 「憲法と天皇」
・新井誠(広島大学) 「日本国憲法における統治システムの基本概念と諸構想」
司会:宍戸常寿(東京大学)、西山千絵(琉球大学)
企画実行委員:只野雅人(委員長・一橋大学)、巻美矢紀(千葉大学)
       宍戸常寿(東京大学)、山田哲史(岡山大学)

➢ これまでの研究集会テーマ(1965年~)

開催年/月会場テーマ
2016・10 早稲田大学 憲法変動の理論的研究:比較法的検討の視点から
2016・5 南山大学 憲法変動の理論的研究:日本の憲法学の展開をつうじて
2015・10 京都産業大学 〈全国憲50年〉憲法政治の展開と憲法学の課題—統治機構論をめぐって
2015・5 東京大学 〈全国憲50年〉憲法政治の展開と憲法学の課題—人権論をめぐって
2014・10 東京慈恵会医科大学 民主政の現在―比較法的・原理論的考察を踏まえて
2014・5 広島修道大学 民主政の現在ー日本における現状と課題の検討
2013・10 龍谷大学 精神的自由の現在-比較法的・原理的考察を踏まえて
2013・5 新潟大学 精神的自由の現在—日本の問題状況に照らして
2012・10 早稻田大学 オートノミー―自律・自治・自立:人権とオートノミー
2012・5 立命館大学 オートノミー―自律・自治・自立:統治とオートノミー
2011・5 東京経済大学 人権論の現代的課題―文化的多様性をめぐる比較法的検討
2011・10 名古屋大学 人権論の現代的課題―人権論における『個人』像と多文化主義
2010・5 愛知大学 憲法と政権交代
2010・10 獨協大学 憲法と政権交代
2009・5 上智大学 憲法と私法
2009・10 関西大学 憲法と私法-各論からの問題提起
2008・5 関西学院大学 グローバリゼーション・『格差社会』・憲法理論-比較の中の現状分析
2008・10 國學院大學 グローバリゼーション・『格差社会』・憲法理論-理論的展望
2007・5 成城大学 日本国憲法60年--憲法学の成果と課題
2007・10 香川大学 日本国憲法60年--憲法学の成果と課題
2006・5 九州大学 戦後民主主義と憲法学
2006・10 慶應義塾大学 戦後民主主義と憲法学
2005・5 國學院大學 〈全国憲40年〉憲法理論の課題――国家と人権
2005・10 甲南大学 〈全国憲40年〉憲法理論の課題――民主と執政
2004・5 専修大学 憲法動態と憲法理論の課題―憲法動態の現状分析
2004・10 小樽商科大学 比較の中の憲法動態
2003・5 工学院大学 民主主義をめぐる憲法論-理論
2003・10 関西大学 民主主義をめぐる憲法論-実態
2002・5 神奈川大学 日本における立憲主義-その現状
2002・10 東北学院大学 日本における立憲主義-その理論
2001・5 東京経済大学 人権状況の変容と憲法学
2001・10 立命館大学 統治状況の変容と憲法学
2000・5 中京大学 転換期の憲法状況
2000・10 亜細亜大学 転換期の憲法状況
1999・5 日本大学 アジアの憲法問題-アジアの人権保障
1999・10 関西学院大学 アジアの憲法問題-統治機構の側面から
1998・5 神戸大学 平和主義の新構想・ミリタリー・パワーを超えて
1998・10 成蹊大学 21世紀に向けての平和主義の構想
1997・5 青山学院大 岐路に立つ国民国家(ネイション・ステイト)と憲法学
1997・10 関西大学 岐路に立つ国民国家(ネイション・ステイト)と憲法学
1996・5 大阪経法大 日本国憲法50年の歴史と課題・憲法問題を問い直す
1996・10 上智大学 日本国憲法50年の歴史と課題-戦後憲法学の理論・方法
1995・5 明治大 戦後日本社会の構造変化と憲法-地域・労働・家族・国民
1995・10 京都国際交流会館 戦後日本社会の構造変化と憲法-企業・政党・大衆社会
1994・5 立命館大学 政権交代と憲法学
1994・10 成城大学 護憲とは何か
1993・5 独協大学 日本国憲法と国際協力
1993・10 福岡大学 憲法問題の現況と課題
1992・5 龍谷大学 憲法第9条の今日的課題
1992・10 一橋大学 日本国憲法と国際協力
1991・5 早稲田大学 議会制民主主義と『政治改革』
1991・10 関西大学 議会制民主主義と『政治改革』
1990・5 新潟大学 国際環境のなかの日本国憲法
1990・10 明治大学 日本国憲法の理念と国際社会
1989・5 専修大学 日本社会の特質と天皇制・明治憲法史を中心に
1989・10 香川大学 日本社会の特質と天皇制・戦後史を中心に
1988・5 神戸学院大 西側諸国の憲法的伝統の変容と新しい理論状況
1988・10 青山学院大 日米安保体制の根本的検討-学際的研究
1987・5 私学会館 『福祉国家』の憲法学的考察・いまなぜ福祉国家か
1987・10 関学大 『福祉国家』の憲法学的考察・比較憲法の視点から
1986・5 石川県文教会館 政治体制の再編と憲法
1986・10 東北学院大 80年代・統治の構造と憲法学のあり方
1985・5 明治大学 護憲と憲法学・全国憲20周年・日本国憲法の現状分析
1985・10 立命館大学 護憲と憲法学・全国憲20周年・戦後憲法学の動向
1984・5 京大会館 女性と憲法
1984・10 青山学院大 情報公開と情報管理
1983・5 立教大学 憲法政治における学説・思想の役割・1930年代をふりかえって
1983・10 清水寺成就院 選挙・政党・議会制・その憲法論的検討
1982・5 岡山大学 憲法と教育
1982・10 中央大学 『行政改革』と憲法
1981・5 上智大学 現代日本における信教の自由
1981・10 龍谷大学 日本の平和と安全保障
1980・5 奈良教育大 権力に対する監視と参加-内閣政治を中心として
1980・10 南山大学 権力に対する監視と参加・司法を中心として
1979・5 明治大学 憲法と緊急権
1979・10 京大会館 現代日本の人権状況
1978・5 立命館大学 世界の新憲法の動向
1978・10 青山学院大学 西欧諸国憲法の最近の動向
1977・5 専修大学 憲法理論史(戦後)の再検討-人権論を中心に
1977・10 龍谷大学 最近の憲法事件と最高裁判所
1976・5 神戸大学 戦後憲法史の再検討
1976・10 早大大隈会館 憲法理論史(戦後)の再検討
1975・5 明治大学 憲法研究者の課題-全国憲10年の歩みとその点検
1975・10 京都府立勤労会館 新しい人権
1974・5 立命館大学 憲法と公務員の人権
1974・10 明治大学 平和的生存権
1973・5 東京大学 憲法と平和主義の研究(その1)
1973・10 京都府立勤労会館 憲法と平和主義の研究(その2)
1972・5 九州大学 憲法学25年と憲法学の再検討-70年代憲法学の課題は何か
1972・10 明治学院大学 憲法と行政法-現代行政法理論の憲法学的考察
1971・5 中京大学 官僚制と憲法
1971・10 立命館大学 憲法と住民運動
1970・5 東京文化会館 司法権をめぐる諸問題
1970・10 東京私学会館 司法権の憲法学的考察
1969・5 東北大学 70年問題の憲法学的考察
1969・10 大阪府教育会館 70年問題と憲法
1968・5 金沢大学 沖縄をめぐる憲法問題
1968・10 東京全ラ連会館 地方自治の危機
1967・5 本郷学士会館 違憲立法審査権と恵庭判決
1967・10 京都楽友会館 憲法学の方法-解釈論を中心に
1966・5 同志社大学 教科書検定をめぐる諸問題
1966・10 東京本郷学士会館 小選挙区制の比較制度的研究
1965・10 京都市文化厚生会館 第9条をめぐる諸問題